正しい日本語の使い方(2014/11/19)柴祐子

『正しい日本語の使い方』という本が目に付き、
以前から気になっていた 「バイト敬語(ファミレス敬語)」に
触れてあったので考えてみました。

相手を敬っているつもりでも、実は不快感を与えてしまう
「バイト敬語」 
接客のアルバイトでは敬語を学ぶというよりは、一つひとつの場面で
決まり文句のフレーズをついつい使ってしまっているようです。

×よろしかったでしょうか⇒よろしいでしょうか
「よろしかった」と言われると、以前に何か??と思いませんか。
「た」は、過去・確認の意味。
この「た」の為に押し付けがましく受け取る事もあります。

×おつりの方は〇〇円になります⇒おつりは〇〇円です
「の方」は本来、二つのものを比べるときに使う言葉。
「お水の方いかがですか?」など、何にでも「の方」をつけるのは誤り。

×とんでもございません⇒とんでもないことでございます
「切ない」と同様に「とんでもない」でひとつの語。後半だけの置き換えは×。

×おしぼりになります⇒おしぼりです
何が何になるの??と突っ込みたくなる。
「~になる」は、ある状態から別の状態への変化を意味する語。
「~です」でOKです。

×ご利用できません⇒ご利用になれません
「利用する」の主語はお客様であり、尊敬語の「ご~になる」の形を使う必要がある。

×お待ちいただく形になります⇒恐れいりますが、お待ちいただきます
申し訳ない気持ちから、語尾をあいまいにしたのでしょうか。
丁重に「恐れいりますが~」と言いましょう。

×お休みをいただいております⇒本日休みを取っております
お客様からお休みをもらっているわけではないので
「本日休みを取っております」といえば差し支えありません。

無意識に使っている表現がないかチェックしてみてください。

言葉は一番身近なコミュニケーションツールです。
場面に合わせて、相手を思いやり敬う気持ちで言葉を使いたいものですね。