ソンクラン祭り(2013/1/16)サオワコン・ブンイン

私の故郷であるタイの代表的なお祭りである「ソンクラン祭り」
についてご紹介したいと思います。

ソンクラン祭りとは、タイのお正月にあたる、
4月13日から16日まで行われる「水かけ祭り」のことです。

このときは仕事も学校もお休みとなり、
日本のお正月と同じように実家に戻ってお互いに水をかけあって楽しみます。

なぜこの時期に「水かけ祭り」が行われるのかというと、
日本ではまだ寒い日がある季節ですがタイでは一番暑い夏であるためです。

このお祭りは、まず13日の朝に自宅で作った食べ物や飲み物を
お寺に持っていってお坊さんに渡して、ありがたい詞(ことば)をいただきます。
そのあと、子供たちが親戚の中の年長者(おじいさんやおばあさん)に手で水をかけ、
年長者の方から詞をもらいます。
これが終わった後13日の午後から16日夜まで涼を得るための水かけが行われます。

水のかけ方には、色々な方法があります。
基本は、小さな入れ物に水を入れて掛け合いますが、
最近では、若い人や外国の人を中心にウォーターガンを使用することも増えてきました。

また、田舎では水を入れた大きなタンクをトラックの荷台に乗せて
そこから通行している人に水をかけるなど、いろいろな方法で行われています。
知らない人に水をかけたら怒られるのではないかと思われる方もいるかもしれませんが、
このときだけは怒られることはありません。

しかし、気をつけなければいけないのは、赤ちゃんに水がかかると危険なので
赤ちゃんだけではなく赤ちゃんと一緒にいる人にも水をかけることはしません。

以前は水をかけることと日本でいうシッカロールのような白い粉を
水に混ぜて顔に塗ることが一般的でしたが、
現在では、水に氷や香水を混ぜたものを使用することもあります。

またこのお祭りは国をあげて行われているため、
大きな町では道路を封鎖して日本でいう歩行者天国のような形で行われます。
このような場所では、石鹸の泡を掛け合うこともあります。

このお祭りはタイの人々だけでなく多くの国々の方に人気があるため、
飛行機などのチケットが取りづらい状態になりますが、
とても楽しいので是非一度参加してみてください。