きのこを食べてガン細胞をやっつけよう!(2012/10/17)北村美保
今年、私の家族を相次いで襲ったガンという病気。
90歳を過ぎた祖母は仕方がないとしても(と言うと語弊があるかもしれませんが・・)、
乳ガンを宣告された妹はまだ40歳になったばかりです。
2人に1人がガンになる時代とは言われていますが、
まさか、何かの間違いでは、とすぐには現実を受け止められないでいました。
でも姉の私までいつまでも落ち込んでいる訳にはいきません。
ガンを知ってガンに勝つために、様々な本を取り寄せ調べました。
それによって分かったことは、
・私達の体には毎日数百から数千個のガン細胞が発生していること。
・このガン細胞をやっつけるために日々免疫細胞が頑張ってくれていること。
・ガンの予防には自己免疫力の強化が不可欠なこと。
毎日そんなにたくさんのガン細胞が出来ているとは!驚きました。
ガンにならない方が奇跡のような気さえしてきます。
では免疫力を強化するためにはどうすれば良いのか?
ビタミンCやEやAを摂った方が良い、喫煙は絶対ダメ、アルコールは
適量ならば良いなどはよく耳にしますが、一番分かりやすく、
身近で誰にでもすぐにでも出来そうだったのが「きのこ」を食べるということです。
きのこ類がガンの予防に効くことはよく知られていることのようですが、
調べてみると以下のようなメカニズムだそうです。
免疫力の活動を促進する細胞には「ナチュラルキラー(NK)」と「マクロファージ」があり、
これらの細胞がガン細胞などの異物細胞に付着して破壊してくれる。
また、その異物の発見から破壊を手助けしてくれるのが「インターフェロン」という細胞。
免疫力というのはこういった細胞の働きによって活性化しているそうですが、
きのこにはこの3つの細胞の生産と活動を高めてくれるという効果があるのだそうです。
【きのこ別の効用】
◎まいたけ
βグルカンという多糖類を豊富に含み、免疫機能を回復させ
ガン細胞の増殖を抑える働きがある。
まいたけはこの効力が群を抜いて強く、βグルカンは食物繊維と同じように
腸をきれいにする効果があるため、大腸がんの予防にも役立つ。
ビタミンDも豊富に含みカルシウムの吸収を助け骨や歯を丈夫にする。
◎まつたけ
あの香りをつくる成分には、食欲増進、消化酵素の分泌を促す作用と同時に
ガン予防に効果があるといわれている。 他のきのこと比べて食物繊維や
鉄分をより多く含む。
◎エリンギ
食物繊維、カリウム、ビタミンB2が豊富。
高血圧の予防や、ガンの発生に関わる活性酵素の働きを抑えるといわれている。
◎えのきたけ
ギャバという成分を豊富に含む。
これは神経の興奮を鎮め腎臓や肝臓の働きを活発にする働きがあり
血圧や神経の安定に役立つ。
また疲労回復に効果のあるビタミンB1の含有量はきのこ類の中でもトップクラス。
◎しいたけ
筋肉、骨を丈夫にするビタミンDのもとになるエスゴステリンを豊富に含む。
ビタミンDはカルシウムの吸収をアップし、骨粗しょう症の緩和と予防に有効。
◎なめこ
ヌルヌルはムチンという成分で、たんぱく質の吸収を助けて腸の働きを整え、
胃、肝臓の粘膜を保護する効果がある。
◎しめじ
体内の余分なナトリウムを排出し高血圧予防に効果があるとされるカリウムや、
整腸作用のある不溶性食物繊維を多く含む。
またカルシウムの吸収を助けるビタミンDも豊富。
このように、栄養豊富なきのこ類はガンだけでなく様々な
生活習慣病の予防に役立つ食材です。
毎日無理のないよう、バランスの取れた食事の中に、
積極的にきのこを取り入れてはいかがでしょうか?
私の妹は、腫瘍の摘出手術が無事終わり、現在放射線治療中です。
今後、再発に怯える日々を過ごすのではなく、
免疫細胞を活性化させるべく一緒に笑って一緒にきのこをたくさん食べたいと思います。