第85回 ダイエットをしないダイエット(2011.5.11)鈴木美佐子

第85回は経理課 鈴木美佐子による「ダイエットをしないダイエット」をお送りします。

食事をした後、お腹いっぱいにもかかわらず、
『デザートは別腹』と言ってケーキを食べて
しまうことはないでしょうか?

このような事が多い方は、満腹感を感じないと
食事をやめる事が出来なくなり、ダイエットの失敗だけでなく、
過食症という病気にもつながります。

お腹が空いてないのに「食事の時間がきたから食べる」
という事をやめて「お腹がすいてから食べる」ようにすると、
次第に胃が小さくなり、痩せるという効果があるといわれます。

太っている人と痩せている人とでは「お腹がいっぱい」という
状態がまったく別物なのです。

「お腹がいっぱい」とはどういう状態を意味するのでしょうか。

満腹ポイントとは・・・胃はまだ余裕があるが
血糖値なども上がって、かなりの満腹感を
感じるというポイントです。食べ過ぎの苦しさを
感じることなく、ちょうど満足した心地よい状態。

限界ポイントとは・・・もうこれ以上胃に入らない、
これ以上食べるのは苦しいと感じる限界のポイントのこと。
圧倒的な満足感が得られますが、食べ過ぎて苦しくて
楽になるまでかなり時間がかかります。

どちらも「お腹がいっぱい」です。

満腹ポイントで満足して食べ終わっていれば、何も問題はありません。
しかし、限界ポイントまで食べるのを習慣にしてしまっていると
胃は筋肉と粘膜で出来ているので、
徐々に延びて大きくなっていき、
どんどん限界が広がっていってしまうのです。

ふだん、何気なく、限界ポイントまで
食べている人がとても多いと思います。

限界ポイントの満足感というのは苦しいほどの圧倒的な満腹感です。
これを通常の満腹感ととらえるようになってしまうと、
満腹ポイントでおとずれる本来の満腹感は弱くて
物足りないと感じてしまうようになり、
限界ポイントまで食べるのが習慣となってしまうのです。

本来の満腹状態である満腹ポイントで満足できるようになりたいものです。

本物の空腹感と偽物の空腹感を見分けて、
本物の空腹感だけ従って、しっかりと食事をとり
、 うまく満腹感に合わせて、食べ終わることができれば、
それだけで、自然にやせていくことが出来るでしょう。

おなかいっぱい食べていいけれど、
限界ポイントまでは食べずに、
満腹ポイントで満足して食べ終わるようにしましょう。

早食いの人は太りやすいと耳にします。
この理由は満腹感の現れる時間差によるものです。

つまり早く食べると満腹感が上がる前に
一気に食べてしまうため過食気味になるのです。

満腹感は、最初はほとんど上がらず、終わりの方に一気に上昇します。
最後の方に一気に追い込んできてくれるので、
なかなか満腹感がやってきてくれなくても、
あせらずに良く噛んでゆっくりと食べながら
満腹感がやってくるのを待ちましょう。

一般的に私達はご飯一口を20~30回噛んでいます。
これよりも少ない人は早食いです。

一口最低100回噛みからトライしてみてはいかがでしょう。
たとえ100回でも継続することが出来れば美容と健康を獲得できるはずです。
まずは良く噛んでゆっくり食事をとる事から始めてみませんか?

【満腹感を得るための3ヶ条】
1.ゆっくり食べる・・・基本中の基本です。
2.よくかんで食べる・・・一口100回~200回かむ。
 白米を玄米にしたり、噛み応えのあるものを食べるようにすると効果的。
3.楽しみながら食べる・・・家族・友達・恋人と楽しく話をしながら食べるのがおすすめ。