温故知新の元年
平成29年は「一白水星」が支配する年まわりです。一白は苦労と困難を暗示し、猜疑心と疑惑、秘密を象徴する星と言われています。国中が疑惑の渦に巻き込まれたり、大きな困難に直面して、国全体が知性と思考力、忍耐力を問われる年になりそうです。 世界はVUCAの時代に入ったと言われます。V(不安定)U(不確実)C(複雑)A(曖昧模糊)というわけです。2017年は世界中で想定されることに日本がどのように対応していくかが重要な課題であり、先見性のあるリーダーシップこそ強く問われる年となるでしょう。
1.今年1月トランプ新大統領就任によって
●環太平洋経済連携協定(TPP)からの撤退●不法移民排除
●北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉●日本を含む同盟国駐留米軍の費用負担
●連邦法人税率、個人所得税率の大幅な引き上げ
2.中国共産党は今年秋に第19回共産党大会を開催の予定
●5年に1回開く党大会で最高指導者の人事
68歳が引退ならば、最高指導部7人の中5人が68歳を超えるため
大幅な指導部の刷新が行われ、中国の権力闘争は激烈化することが予想されます。
3.EU(欧州連合)主要国での重要な選挙が行われます
●3月のオランダの議会選挙によってはEUの離脱が予想
●4〜5月にフランス大統領の選挙、中道右派と極右との戦いが予想されます
●6月にはドイツの連邦議会選挙で移民問題の対応
●イギリスでは3月までに正式にEU離脱を表明
4.3月までに長時間労働改正等、働き方改革が始動するでしょう
5.8月には東京都議会選挙があり、小池新党が東京オリンピック開催費用、豊洲市場移設、都議会改革など都議選の結果で大きく左右されそうです
6.税理士法人西川会計、らいふ経営グループの今年度は、3月〜5月に銀行のIT(情報技術)企業への出資拡大を可能と
する金融とITを組み合わせた「FinTech」サービスの推進を促す改正銀行法施行を受けて、会計業務は根底からの変革が行われるでしょう。更に、マイナンバー制度によってe−Taxの推進と消費税の複数税率導入と時代に乗り遅れぬようめまぐるしく変革するでしょう。
このような時代にどのように立ち向かっていけばよいでしょうか?
一倉定先生のコンサルティングの基本によれば、こういう時代こそ「環境整備」が必要であります。まさに仏教の作務、掃除をして悟るこの実践であります。環境整備は、実業と一見何の関連性もないようですが、建設重機のレンタル会社が重機の掃除をすることによって修繕費が売り上げ原価となり、お客様に修理費を請求して売上にすることが出来ます。
運送会社が車をいつもぴかぴかに洗車し、整備をすることによって、車での事故が激減したという例があります。西川会計でも、朝早く当日使用する者が車を磨いてから一日が始まります。このように環境整備を会社がシステムとして取り入れると、 ●会社としての目的、目標が明確になり、現在のあらゆる無駄がなくなる
●会社の発展速度が速まる
●自発的に自動的に人材の能力が磨かれていく
●組織全体の統一性の強化につながっていく
お寺での作務、掃除の目的は清掃をすることによって迷いや不安を取り除くことです。
一に掃除、二に信心。今年こそ環境整備によって自分自身を磨き、会社を磨いていく決意を新たにしました。
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