乳酸菌のあれこれ

近頃「乳酸菌」がちょっとしたブームのようで、ヨーグルト以外にも様々な「乳酸菌入り」商品が売られています。

健康に良いということで、ヨーグルトは毎日食べていますが、売り場に行くと多くの種類があり迷ってしまいます。それぞれ違う種類の乳酸菌が入っており、どのような違いがあるのか興味を覚えたので調べてみました。

以下に効能と代表的な乳酸菌の種類をご紹介します。目的に合った商品を選ぶ際の目安にしてください。

《乳酸菌の効能》
1.整腸作用(便秘の予防・解消) 善玉菌によってビフィズス菌を増やして悪玉菌を抑制。腸内フローラのバランスを改善する。【L・カゼイ・シロタ株、ビフィズス菌Bifix、ガセリ菌CP-23株、LGG乳酸菌など】
2.免疫力強化作用・感染症の予防 免疫細胞(NK細胞)を活性化させる効果により、インフルエンザなどの感染症を予防する。【R-1乳酸菌、ラブレ菌、乳酸菌シロタ株、プラズマ乳酸菌など】
3.ガンの予防 悪玉菌の産生する有害物質を減少、免疫細胞を活性化させ、さらに菌体に有害物質を吸着させて体外に排出させる効果がある。【L・カゼイ・シロタ株、ビフィズス菌BB536株など】
4.抗アレルギー作用(花粉症・アトピー性皮膚炎の改善) 善玉菌によって免疫のバランスを正常な状態に近づけ、花粉症やアトピーといったアレルギー症状を改善させる。【リフレクト乳酸菌、L-92乳酸菌、L-55乳酸菌、ビフィズス菌BB536など】
5.内臓脂肪の低減効果 腸内環境を改善により太りにくい体質にし、抗肥満作用やメタボリック症候群の予防、内臓脂肪を減少させる効果。【ガセリ菌SP株、CP1563株、ビフィズス菌B-3など】
6.コレステロール低減作用【ビフィズス菌BB536株、LGG乳酸菌など】

《効果的な摂取方法》
ヨーグルトや乳酸菌飲料などの動物性乳酸菌は胃酸に弱いので、消化活動により胃酸が薄くなっている食後に摂取することにより、乳酸菌が生きたまま腸に届く確率が高くなる。その際、乳酸菌の餌となる食物繊維や、オリゴ糖を多く含む野菜・果物・豆類を一緒に摂取するとさらに効果が高まります。ぬか漬け、味噌、キムチ、塩麹、納豆、甘酒などの発酵食品は植物性乳酸菌と分類され、胃酸に強く生きたまま腸に届くことが出来るので毎食取り入れることをお勧めします。