西川恵美子

◆ 振り返れば遥か遠く昭和41年12月、西川康雄と税理士を同時合格してゼロからのスタートでした。6畳と3畳2間のアパートを借り、北区十条駅前に「西川会計事務所」と背丈をこえる大きな看板を出したものの、待てど暮らせど電話ひとつ鳴らず。飛び込みで、地元の古い商店街や十条銀座を軒並み個別訪問したものの、1件の電話もなく何の反応もない毎日。(当時、ラーメン30円、タクシー1区間60円、大卒の初任給2万円、1ドル360円の時代)毎日が日曜日なので、税務署や青色申告会の無料相談、先輩税理士のお手伝いなどの合間に、近所の美容室を個別訪問していたところ、オーナー1人だけのサロンが顧問先第一号となって下さいました。顧問料は月額1,000円でした。

西川恵美子

◆ ソフトバンクグループは今年創業35周年。社長の孫正義氏(59才)は、後継者にニケシュ・アローラ氏を米グーグルから引き抜き、後継者候補としたそうです。  後継者の資質について、第1にハンティング能力(獲物を追いかける能力と気概があり強い意志)がある人。第2に先見性、洞察力、決断力、集中力、行動力(決める力)がある人。そして、問題解決案を見出す秘訣は、「経営者が現場と同じ次元に立ち、同じ目線で本気で喧嘩することだ」と言っています。(日経2016.1.10)

◆ これからは、好むと好まざるにかかわらず人口知能の時代ですが、音声認識ソフト、ヒト型ロボット、掃除ロボットなど、コンピュータの活躍の場が私達の日常の中に入り込み、大衆化が到来しています。国境をこえる世界規模での情報通信技術の急速な進化、グローバルな市場競争の激化は、これまで私達が経験した事のない新時代へと突入しております。しかし、コンピュータは非常に正直ですから、人間のように臨機応変はしてくれません。だからこそ、時代の波に取り残されぬよう、立ち位置を確かめながら自分の頭で考える能力が益々求められる時代となりました。

◆ TKCの創始者・飯塚毅先生の経営理念であり、私共の社是でもある「自利とは利他をいう」は、どんな時代が来ようとも人間の生き方としてこれからも不滅であろうと信じております。経営者同士、人の心と心をつなぐ経営を、これからも決意を新たに実行して参ります。「才能は孤独のうちに成り、人格は世の荒波にて成る」と古人は云いました。あうんの呼吸で“人生意気に感じて生きる”生き方を失いたくないものです。